NETIS 国土交通省新技術情報提供システム 登録番号KK-200034-VE

ドローン用レーザースキャナシステム -TDOT 7 NIR-

FEATURE

TDOT 7 NIRの特徴

TDOTシリーズはNETIS推奨技術に認定されました

NETIS(ネティス)とは

NETISとは、国土交通省が運用する新技術の活用のためのデータベースのことです。

NETIS技術を活用するメリット

施工者がNETIS登録された技術を活用すると以下のメリットを受けることができます。

公共工事入札時における総合評価方式で加点の対象になり、技術評価点が向上します。

価格と技術提案の優劣を数値化して落札者を判定する「総合評価落札方式」において、NETIS登録技術を採用した技術提案を行うことで技術評価点の向上が見込めます。

完成後の工事成績評定点が向上します。

NETIS登録技術を活用した施工を行った場合、工事が完成した段階で発注者より採点される工事成績評価定点の加算対象になります。
施工コスト縮減や工期短縮の実現など、質の高い施工成績を残すことで次回入札で有利となる評価につながります。

NETIS推奨技術。TDOTは推奨技術に認定。

TDOTシステムとリーグル製レーザーユニットを統合
高性能レーザースキャンシステムとして誕生

 弊社が誇るドローン搭載用レーザースキャナシステム「TDOT」と秒間最大300,000点※、100ラインのRIEGL社製「miniVUX-3UAV」を統合。
TDOTシリーズの最大の特徴である高性能GNSS/INS複合航法システムによるフライトと測量に特化した点群データ出力までをシームレスに行うプロセスが可能。
LTE無線通信を用いた高精度リアルタイム測位解析や可視カメラとサーモグラフィカメラによる温度情報の点群データへの付加など、待望の機能を備えたレーザースキャナシステム「TDOT 7 NIR」が誕生しました。
※100kHz、200kHz、300kHzのレーザーパルス繰り返しレート(PRR)が選択可能です。PRRによって測定レート、FOVは変動します。
※2023年4月時点のスペックです。 スペックについての最新情報は、RIEGL社の公式ホームページをご覧ください。

GNSS/INS

より高い測量パフォーマンスの実現へ
ドローンの位置・姿勢・方位を高精度に測位
データ出力レートを向上させた
高性能GNSS/INS複合航法システムを内蔵

レーザー測量では、レーザー光が対象物からどれだけの時間をかけて戻ってきたのかを1秒間に何万回も計算しなければなりません。
その際、レーザー光を照射する位置はGNSSで測りますが、1秒間に数10回しか測ることができず、対象物の位置に大きな誤差が発生します。 またレーザー光の照射角度の測定誤差に対象物までの距離を掛けた大きさに相当する位置のズレを発生させます。 そのため対象物が遠いほど、レーザー光の照射角度の誤差が小さなものであっても、対象物の正確な座標を知ることができなくなります。 そこで、加速度計でドローンの動きを捉え、ジャイロセンサで時々刻々と変化するドローンの姿勢を検出します。 これらIMU(慣性計測装置)とGNSSを組み合わせたものはGNSS/INS複合航法(慣性航法)システムと言われ、お互いの長所を活かすことで、高精度の測量システムが完成します。
TODTシリーズのINSは、1秒間に数万回のレーザー光の照射をしながらも、数10mmの高精度な測量を実現させるためのスペックを備えています。

TDOT7NIRイメージ

FOV

測量に重要な視野角に厳選

ドローンレーザー測量に求められるのは標高の精度です。 標高値の測量精度は、GNSSがもつ精度にレーザーの測距精度を加えたものとなりますが、スキャン角度が鉛直方向から離れるほどレーザー照射時の姿勢の測量精度が標高の精度に大きく影響します。 FOV(視野角)が360°のminiVUX-3UAVは上半分の180°はドローン本体にレーザーがあたり、データ量が肥大化するため測定範囲をカット。
測量精度が望め、レーザー強度の高い下方120°と、ビルや橋脚、ダムなどの構造物、オーバーハング形状の地形に有効になる下方180°の2種類のFOVを選択できるようにしました。

TDOT7NIR 視野角

TDOT 7 SETTING

刷新されたTDOT 7 専用アプリケーション

タブレットなどブラウザが使用可能なデバイスとWiFiで通信をすることでTDOT 7とアクセス。
レーザー設定、リアルタイム断面、可視カメラ、サーモグラフィなどのON、OFFの切り替えなど詳細設定。従来通りのステータス情報の閲覧などTDOTアプリケーションが刷新されました。

TDOT 7 専用アプリケーション

REAL TIME DATA DISPLAY

測量中データのリアルタイム表示

測量中のデータをリアルタイムに見ることができます。 例えば、対象物の断面を表示させることで、樹木が繁茂する場所での植生下の地表面データの取得状況をフライト中にリアルタイムに確認することができます。
これにより、測量が計画通りに実施できているのかをその場で確認することができ、手戻りの無い効率的な測量作業が実施できます。
※ 測量中の断面データの閲覧には、ドローンにHDMIに接続できる画像伝送装置が搭載されている必要があります。 DJI社のMatrice300RTKの場合にはDJI SkyPortを通じて閲覧することが可能となります。

測量中データのリアルタイム表示

CAMERA/THERMO

可視光カメラ、サーモグラフィカメラ(オプション)を搭載

可視光カメラとサーモグラフィカメラ(オプション)を搭載。
可視光カメラでは、オルソ画像を生成でき、取得した点群データにカラー情報を付与することが可能となります。
サーモグラフィカメラを用いて、3D点群では判別ができない温度情報を検知。
今まで見えなかった関係性や特徴、傾向を可視化するビジュアライゼーション効果を発揮します。

TDOT7NIR カメラユニット

RTK

LTE無線通信でRTK
リアルタイム解析された点群データをその場でサーバへ転送

バージョンアップで対応予定

TDOT 7 NIRに内蔵のLTE無線通信モジュールと、高性能シングルボードコンピュータ「NVIDIA Jetson Xavier NX」により、スキャニングされたデータはリアルタイムに解析処理され測位精度、正確な位置情報を持つ点群データとして保存されます。
さらに解析処理をされたデータは、LTE回線を用いてリアルタイムに専用サーバへアップロード。
取得データを遠隔地からすぐさま閲覧することが可能となります。これらすべてをTDOT 7 NIR単独で実行できる待望のシステムとして実装されます。

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Kinematic Processing

シームレスなキネマティックプロセッシング

TDOTシリーズは、知識が必要になる電子基準点や固定局を利用しての最適軌跡解析を自動化、点群データ出力までの一連の作業をシームレスに構築したシステムを提供しています。
TDOT 7 NIRは、RTKを使用せずとも、従来通りのキネマティックプロセッシングが行えます。

TDOTワークフロー