CASE STUDIES

事例集

CASE 12

TDOT 3 GREENTDOT 3 NIR

砕波する沿岸域の測量をサポート

海域ではマルチビーム方式などの音波を使った測深が行われていますが、水深が数mの遠浅部分には調査船が入ることが難しいため、沿岸域の微地形を迅速に把握できるドローングリーンレーザ測量の活用が望まれています。 沿岸域では砕波の影響が出ますが、TDOT 3 GREEN の高密度レーザを使うことで、波と波の間から海底地形のデータを取得できます。

ドローングリーンレーザ測量は海面の変化や沿岸流および
風波で常に変化する沿岸域の海底地形の変化を捉えるため
地域特有の沿岸域の環境保全対策に有効なデータが
取得できると期待されています

400mの海底測量断面図

沖合400mの海底地形の測量

● 水面、海底の両方のデータを取得
● 沖合400m間、最深部約9m
島国の我が国において、沿岸域は水産生物の生育にとって非常に重要な役割を果たしています。 一方、近年の気候変動に伴う海水面あるいは海水温の変化による地形変動の影響を大きく受ける領域でもあります。 TDOT 3 GREEN は、沿岸域の微地形を迅速かつ効率的に把握できるので、海岸保全事業分野での活用が期待されています。

浅海域の面的スキャン

海域 水深約6m内の暗礁、サンドバーの形状を可視化。陸域 河口閉塞し蛇行する河川、河床、汀線及び汀線付近のステップ地形を可視化。海面下では、当初見られたバーは消失し、海底が広い範囲で平坦化しています。 河口位置は東に大きく移動して、ステップ位置は陸側に後退しています。またステップの陸側では、アーチ状の汀線形状がリズミカルに連なるビーチカスプが観測されています。このビーチカスプは、砂浜への波浪の影響を考慮するために重要な地形です。 TDOT 3 GREEN を用いた測量により、この地形が明確に把握できます。

流入河川、河床、汀線付近の地形

断面位置

断面図

海浜地形の比較検証

砕波点に形成されるサンドバーを可視化し、海域の流動的な地形変化を確認

海浜地形の比較検証データ