誰でも、どこでも、正確に
ドローンレーザー測量の新基準
DRONE LiDAR SYSTEM
TDOTシリーズ
レーザー測量器とは
レーザー光を照射するレーザーモジュール、衛星から正確な測位情報を取得するGNSS受信機、そしてドローンの姿勢や加速度を精密に解析するIMU(慣性航法装置)という、3つの先端技術を融合して構成されています。
この高度なシステムにより、空中からのレーザー照射の角度や距離を常に正確に記録し、高密度かつ高精度な三次元測量データの取得を可能にします。
TDOTシリーズは、この技術の結集によって、公共測量にも対応する品質と信頼性を実現しています。
公共測量にも対応する、信頼の高精度システム
TDOTシステムでは、ドローン本体の測位情報だけに頼るのではなく、電子基準点や固定局との位置関係を解析しながら、取得データの位置と高さの精度を飛躍的に向上させる高度な技術が採用されています。
こうした外部基準との連携により、誤差を最小限に抑えた、極めて高精度な測量が可能になります。
このように、レーザー照射、GNSS、IMU、そして外部測位基準を組み合わせて初めて、実用に耐える測量用システムとしての完成度が実現されます。
TDOTは、すべての製品が公共測量にも使用できる高精度データを取得できる、測量専用ドローン搭載型レーザースキャナシステムです。
建設や土木をはじめ、災害調査や地形計測など、正確なデータが求められるあらゆる現場で、その実力を発揮します。
WORK FLOW
TDOTワークフロー
誰でも簡単に、正確なレーザー測量を
TDOTシステムは、測量に不慣れな方でも高精度な成果を得られるよう設計された、直感的で高機能なプラットフォームです。
飛行ルートの入力と同時に、測量前後のアライメント飛行を自動で実施する機能や、取得したGNSS/IMUデータと即時に連携し、電子基準点のダウンロードから最適軌跡の解析までを自動で行うクラウドサービスなど、測量現場のノウハウを反映した多彩な機能を搭載しています。
これらの機能により、複雑な操作や専門知識がなくても、誰もが簡単に高精度なレーザー測量を実施することができます。
TDOTは、現場の効率と成果品質を大きく引き上げる革新的な測量システムです。
ドローンの姿勢を
正確に捉え高精度に変換
INS
INS 複合航法システム
ドローンの姿勢を正確に捉え、測量精度へと変換する中核技術
すべてのTDOTシリーズには、高性能なGNSS/IMU複合型のINS(慣性航法システム)が標準搭載されています。
このシステムはTDOTの位置と姿勢の変化を高い精度でリアルタイムに把握し、レーザー測量の精度を支える重要な役割を担います。
レーザー測量では、対象物から戻ってくるレーザー光の時間差をもとに距離を測定しますが、その際の照射位置はGNSSによって把握されます。ところが、GNSSは1秒間に数十回しか測位できず、それだけでは位置情報に誤差が生じやすくなります。また、照射角度にわずかな誤差があるだけで、対象物までの距離が長くなるほど、大きな位置ズレとなって現れます。
この課題を解決するのがIMUです。加速度センサーでTDOTの動きを捉え、ジャイロセンサーで姿勢の変化を連続的に検出することでGNSSでは補えない飛行中の微細な動きまで精密に記録します。IMU(慣性計測装置)とGNSSを統合したこのINS複合航法システムによって、飛行中の姿勢や軌道が高精度で補正され、ミリ単位の三次元座標計測が可能となります。
TDOTは、1秒間に数十万回のレーザー照射を行いながらも、数センチ未満の高精度なデータを安定して取得することができます。
TDOT シリーズ IMUのスペック
位置精度 | 5mm |
---|---|
ヘディング | 0.03° |
ピッチ/ロール | 0.006° |
速度 | 0.01m/秒 |
測量現場に特化した
誰でも使える簡単ワークフロー
SETTING
TDOT セッティングツール
TDOTの状態を確認し、各種設定を行うセッティングツール
TDOT は、タブレットやスマートフォンなど、ブラウザが使用可能なあらゆるデバイスからアクセスすることが可能です。専用アプリのインストールは不要で、現場での操作や設定をより簡単に、スピーディーに行うことができます。機器のステータス情報の確認はもちろん、レーザーの照射速度やスキャンレートの設定、リアルタイム断面表示の切り替え、さらには可視カメラやサーマルカメラの設定、RTK機能の有効・無効の切り替えなど、多彩な項目に対応しています。現場においても、直感的なブラウザ操作で各種設定が行えるため、作業者の負担を大幅に軽減し、より確実で効率的な測量作業をサポートします。
※RTK機能は対応機種に限ります。
DATA CHECK
データ取得を確実にするリアルタイム断面表示機能
スキャン状況をその場でチェックし、測量の手戻りを防止
TDOTシステムでは、プロポ(送信機)を通じて、測定中のスキャン断面データをリアルタイムに表示することができます。たとえば、樹木が生い茂るエリアでの植生下地形の取得状況や、水辺・水域でのレーザー光の水底到達状況などを、飛行中にその場で確認することが可能です。
これにより、予定した測量範囲を確実にカバーできているかを即座に判断でき、再測定の手間を防ぎながら効率的な作業を実現します。
※リアルタイム断面表示はTDOT 7 NIR-Sでは対応しておりません。
※この機能を使用するには、HDMI接続可能な画像伝送装置を搭載したドローンが必要です。DJI Matrice 350 RTKの場合は、DJI SkyPort経由での表示が可能です。