TDOTは、ドローン用に開発された、重量わずか1.8kgのコンパクトなシステムです。
その為、あらゆるドローンに搭載することができます。
DJI社製Matrice600 Proの場合、約27分のロングフライトが可能です。
※ INS : Inertial Navigation System
INSとはGNSSとIMUの組合せからなる高精度位置姿勢センサーです。一般的に姿勢精度を得る為だけのセンサーに捉えられがちですが、GNSS単体では得ることのできない高精度な位置情報を得るためにも欠かせない統合型システムです。
空から測量する主な目的は、地表面の高さを高密度に精度良く得ることです。
360°全周囲のスキャンを特徴とするレーザースキャナーシステムも存在しますが、上記の図の通り、横方向は姿勢精度に大きく影響する為、
高さの精度は距離精度に依存する真下付近に比べ著しく低下します。
TDOTは下方向90°の範囲に限定、安定した精度の確保に特化しています。
マルチエコーとは、照射されたレーザーパルス毎に最大4つの応えを返すもので、
樹木の表面から中間の幹、そして地表データと、より多くのデータを取得することが可能になります。
TDOTは高精度でありながら同クラス最軽量。
余裕のあるフライト時間により、離陸からアライメント、スキャニングから着陸までを、電池交換なしで行うことも可能です。
TDOTが軽量であることから、比較的サイズの小さいドローンでも運用が可能です。大型機の場合、重量に比例してバッテリーの重量が増加する為、運用効率が大きく低下します。
フライト時間が長くなると、さまざまな方向からスキャンすることが可能となります。植生下の地表面データをより多く取得するのに、あらゆる方向からのスキャンが有効なのは言うまでもありません。
TDOTのレーザーモジュールは、他用途のレーザーモジュールを流用しているのではなく、初めから測量用として開発したものです。高精度なINSとの組み合わせにより、同クラスでは最高精度を実現しました。
※±4mmはレーザーモジュール単体の距離精度です。解析処理後の座標精度とは異なります。
TDOTは工具を使わずワンタッチで脱着することができます。作業をストレスなく行う為にさまざまな工夫を取り入れています。