CASE STUDIES

事例集

CASE 15

TDOT 3 GREENTDOT 3 NIR

浅海域での測量をサポート

ハイブリッドドローンに搭載したグリーンレーザスキャナによる長時間の海底地形測量に成功
~効率的に高精細地形を測量可能に~

国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所と共に、新たに開発したハイブリッドドローンGLOW.H に搭載したドローン搭載型グリーンレーザスキャナ TDOT 3 GREEN を用いることで、効率的に高精細な海底地形を測量できることを実証しました。 実証実験は沖縄県竹富町西表島で行われ、陸上から水深約17m付近までの全長約2.6km、幅1kmの範囲を約4時間で測量し、陸上から浅海域の連続的な地形やサンゴ礁の複雑な地形を取得しました。
測量データ(水面と海底の両方を含む)は、平均で約12cm間隔の高密度かつ高さの平均誤差±20mmの高精度な結果となりました。

TDOT 3 GREEN によって、これまで船でのアプローチが難しく測量ができなかった砕波帯 下の地形やサンゴ礁に特徴的な地形である縁脚縁溝系 などが明らかとなり、沿岸地形に関する科学的な発展が大きく期待され、沿岸域の波浪や地形変化予測の精度向上につながることも期待されます。

※1 砕波帯:波浪が海底の影響を受け、変形することで、乱れを伴って崩れる領域。 水深が浅くなる場所で砕波は生じやすくなる。
※2 縁脚縁溝系:サンゴ礁に特徴的に見られる海岸線に直行方向に伸びる溝と嶺状の地形。 水深20m前後までに見られ、波浪の変形にも影響を与える。

測量範囲

現場空中写真

断面図

微地形解析図

水面フィルタリング処理後の地形図