![ドローン搭載型近赤外線レーザースキャナ [TDOT PLUS]](/images/tdot/tdotplus_model.png)
「革新的河川管理プロジェクト」の「陸上・水中レーザードローン」において、中間検証としてドローン搭載型近赤外線レーザースキャナについて株式会社パスコと検証実験を行い、実用化に向けた有効性を確認しました。
ドローン搭載型近赤外線レーザースキャナによる精度検証は、トータルステーションによる検証点の測量成果とドローン搭載型近赤外線レーザースキャナによる測量成果の比較により実施しました。この結果、標高値の平均二乗誤差24mm、最大較差46mmといずれも±50mm以内の精度で測量できることが確認でき、革新的河川管理プロジェクトの陸上レーザーについての要求仕様と共に ICT 土工のための基準の一つ「空中写真測量(無人飛行機)を用いた出来形管理要領(土工編)(案)」(平成29年3月 国土交通省)で示された精度確認基準値を満足するものとなりました。
レーザースキャナ | TDOT PLUS |
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ドローン | DJI Matrice 600 Pro |
検証点 | 12点 |
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計測緒元 | 高度:50m、速度 2.0m/s |
平均値 | 0.010m |
最大較差 | -0.046m |
標準偏差 | 0.022m |
平均二乗誤差 | 0.024m |
※ピッチイベントでの結果であり精度を保証するものではありません。
対地高度80m以下の計測において標高精度は機器性能を踏まえた期待精度以下であり、かつ0.05m以下を達成。
河川で一般的に見られる堤防法面(人工草地)、ツル・ヨシ、カナムグラ、ヤナギ類、試験フィールドで特徴的なクワについて4月、9月の2時期のレーザー到達度を確認。
植生の種別、季節により樹木下へのレーザー到達度は異なるが、萌芽期前の状態では主要な河川水際植生について20%以上のレーザー地上到達を確認。
地盤到達データの標高精度は植生の種別により異なるが、萌芽期前(4月)の計測により平均二乗誤差0.2m以下で地盤標高を取得。繁茂期(9月)は地盤への到達が悪く、葉面の広い樹種では標高値の平均二乗誤差は0.5m程度。